「GLORIAS-HD」FAQ

「GLORIAS-HD」FAQ

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何ができるシステムですか?
インターネットを経由して動画(映像・音声)の配信を行う「動画配信システム」です。お客様のご用意した映像・音声をソースとしてのライブ配信(生配信)、VOD(Video on Demand=録画配信)が可能です。
動画は特定または不特定の視聴者(ユーザー)を対象に配信でき、視聴者はWebブラウザーの動画再生機能を用いて、動画を視聴します。
※VOD機能は、今春正式リリースの予定です。
YouTubeやUstream、ニコニコ動画(ニコニコ生放送)との違いは?
弊社の製品は「オンプレミス型(システム一式設置型)」の動画配信システムです。
お客様の構内やご指定の場所(データセンターなど)に、弊社が提供する動画配信システムのサーバーを構築・設置させていただく形となります。
YouTube、Ustream、ニコニコ動画(生放送)などの著名な動画配信サイトや、他社の「クラウド型動画配信」を謳う商品は、いずれも各サービス提供者のサーバーや回線設備を利用(他のユーザーとシステムを共有)して動画配信を行う「SaaS型(ソフトウェアやシステムをサービスとして提供)」の「動画配信サービス」となります。
オンプレミス型動画配信システムのメリットは? クラウド型の動画配信サービスと比べて、コストが高くつくのでは?
共有型・クラウド型のサービスではありませんので、弊社からの提供となるサーバーハードウェア・ソフトウェアの導入費用や、通信キャリアやプロバイダーのインターネット回線工事費といった初期費用、システム運用にまつわる回線の利用料金や電気代などは、別途必要となります。
しかし、お客様専用のオンプレミス型システムとすることによって、クラウド型サービスと比較しての、次のような数々のメリットも生まれます。
  • サービス利用料の課金はありません。クラウド(SaaS)型の動画配信サービス(広告を収益源に運営されるものを除く)では、配信時間や回数・画質に応じた従量課金や、月単位など定期的な固定額の課金などが行われますが、オンプレミス型の弊社システムでは利用料金の設定はありません。
  • データ保存量に応じて課金されることもありませんので、サーバーの空き領域目一杯まで大量の動画を保存・提供しても、運用コストは変わりません。また、必要に応じてストレージ(ディスク)を増設し、容量を追加することも、システム的に容易です。
  • サーバーのリソースを占有できるので、共有型のサービスで起こりがちな、他のコンテンツの視聴者数やトラフィック・システム負荷などに引き摺られての配信障害・視聴障害が生じる可能性が低くなります。
  • 視聴制限などを目的に認証IDなどを発行する場合、視聴者(会員、ユーザー)の個人情報を外部の配信サービス提供者に渡す必要がなく、すべての情報を配信者のお客様が一元的に管理できます。また、ID発行に必要な情報の範囲を、配信者のお客様自身が決定することができます(氏名・住所・電話番号・性別・年齢・職業・メールアドレスなどの中から、運用上必要なものだけを選択)。
  • 無料やそれに近い低価格の動画配信サービスでは、利用料に代わるサービス提供者の収入源として、視聴者側の画面上に広告(テキスト・バナー・動画など)が挿入されます。そうしたサービスでは、表示される広告の広告主や内容を配信者が選択することは一般に難しく、ライバル企業の商品広告や、配信者の意にそぐわないジャンル・表現の広告が挿入されてしまうこともあります。弊社のシステムでは、そうした「望まざる広告」が挿入されることは絶対にありません。
  • 逆に、動画配信の対価として課金や広告を導入する場合、課金額や広告収入の100%(外部の課金や広告プラットフォームを利用する場合は、その利用手数料を引いた額。他に費用が発生する場合もあります※)を配信者のお客様が受け取ることが可能です。
以上のメリットに魅力をお感じになったお客様には、ぜひとも弊社システムの導入をご検討いただければ幸いです。
※H.264 CODECを用いて商用の動画配信を行う場合、H.264 CODECの特許権管理者であるMPEG LAへのライセンス料が必要となります。
どのような顧客層を対象とするシステムですか?
もともと、弊社が2003年に「インターネット放送システム」(当時「動画配信」という用語は、あまり一般的ではありませんでした)を開発したのは、企業・団体内でのコミュニケーション手段として、動画配信を定期的・恒常的に実施したいというお客様のためでした。また、教育機関での自宅学習用としてもご利用いただいております。
現在も企業や公共機関での構内(組織内)配信、学校や塾・予備校、カルチャースクールといった教育機関での在宅学習、宗教法人での広域的な説教・礼拝など、主に視聴対象を限定したクローズドな用途を想定していますが、配信システムや技術自体はオープンに運用されているコンシューマー向け動画配信サービスと同等のものですので、そうした用途での展開をご希望されるお客様のご要望にも応じられます。
スポット的・短期的な利用に適していると考えられるクラウド型の配信サービスと比較すると、オンプレミス型である弊社のシステムは導入時に少なからず初期費用が必要となりますが、オウンドメディア(自前で包括的に管理・運営する媒体)として高い頻度で独自コンテンツの制作・配信を検討されているお客様、視聴者の個人情報管理に万全を期したいお客様、他の会員管理システム・会員向けサービスとの連携が必要なお客様には、弊社のオンプレミス型配信システムをおすすめします。
配信形式(CODEC=コーデック)は何ですか? 見られないPCはありますか?
映像CODECはH.264 (MPEG-4/AVC) 、音声CODECはAAC-LC、格納形式(コンテナ)はMP4を基本としております。これらは事実上の業界標準として、HD動画配信で広く用いられているフォーマットであり、現行のOS上で動作する最新バージョンのWebブラウザーであれば、基本的に視聴が可能です。
なお、サポートの終了した旧バージョンのOS(例:Windows XP以前)では、弊社システムで配信される動画視聴に対応した最新のWebブラウザーの提供が終了している場合があります。
複数の映像サイズやビットレートでの同時配信に対応しているそうですが、具体的にどういう意味ですか?
配信側回線の帯域消費や視聴者数、視聴者の環境などを考慮し、最適な配信品質で配信できるよう、複数解像度(映像サイズ)の映像の同時配信を可能としています。
標準構成では、同時に3種類の解像度・ビットレートの異なる映像ストリームを配信可能です。HD(720p)/SD(480p)/スマートデバイス(スマートフォン・タブレット)向け(360p)の同時配信を初期設定としていますが、FHD(1080p)や480pより低い解像度のSD映像、スマートデバイス向けのHD配信の設定も可能です。映像ビットレートは50kbps単位で、音声ビットレートは64/96/128/160kbpsから選択可能としています。
なお、回線速度や視聴者の環境などに応じて、視聴者(ユーザー)ごとに視聴映像の種類を制限することも可能です。例えばあるユーザーはSDのみ、あるユーザーはFHDまで視聴可能、というふうに制限設定を個別に行うことができます。
ライブ配信の場合、最大何名まで同時に視聴できますか?
弊社の検証では、弊社の提供する標準仕様のサーバーを利用し、720p/1.5MbpsのHD動画を1Gbpsのインターネット回線で配信する場合、概ね100ユーザー程度までは速度低下などの問題もなく、同時に視聴できることを確認しております。
ただし、ベストエフォート型の回線(配信側・視聴側とも)では、100ユーザー以下でも円滑な視聴が難しくなる可能性があります。
数百ユーザー単位の同時視聴が見込まれる場合は、CDN(Content Delivery Network)による負荷分散配信の併用をお勧めしております(別途利用料金が必要となります)。
なお、システム側で同時視聴者数に上限を設け、制限する(上限を超えてアクセスしてきたユーザーには告知メッセージを出して視聴させない)ことも可能です。
スマートフォンやタブレットへのライブ配信も可能ですか?
可能です。対象機種はiOS(iPhone/iPad/iPod touch)全機種、Android 4.4以降の機種となります。Androidでは4.0~4.3の古い機種でも視聴できる場合がありますが、ライブ配信の視聴時に、現在配信中の映像よりも大幅に遅れて表示されるなど、正常な視聴ができない場合があります。
なお、デスクトップOS(Windows 7/8/8.1/10など)を利用しているタブレット端末では、通常のデスクトップ/ノートPCで視聴するのと同様の視聴環境でライブ配信を視聴できます。
配信する映像/音声のソースはHDMIのみですか? アナログソースは使えないのですか?
音声ソースはHDMI経由、アナログ入力経由のいずれでも構いません。実際に現在弊社のお客様では、映像はHDMI、音声はマイクなどをオーディオミキサー経由で接続してのアナログソースで運用されているケースもあります。弊社標準仕様のサーバーには、アナログライン入力端子(ステレオミニジャック)が標準で装備されています。
映像にもアナログソースを利用することは可能ですが、HD配信ではアナログソースからのアップコンバート(アナログからデジタルへの変換+SDからHDへの伸張変換)が発生しますので、画質的なメリットに乏しくなります。また、アナログ映像入力ハードウェア(ビデオキャプチャーボード)は、標準仕様のサーバーには含まれないオプション機能となります。HDMIのご利用をお勧めいたします。
「標準仕様のサーバー」のスペックは?
Intel Core i7(Haswellマイクロアーキテクチャー以降)、RAM 8GB以上、HDMI入力、アナログオーディオ入力を搭載したサーバーPCです。OSはWindows Serverとなります。
ストレージ容量は、お客様の想定される配信内容をもとに見積らせていただきます。
サーバーを自分で用意しても構いませんか?
ソフトウェアだけの提供(お客様側で用意されるサーバーへのインストール)は原則として実施しておりません。弊社システムはお客様の配信内容に応じて最適に構成した上、インストールから動作確認までを弊社にて包括的に実施した後の提供となる為です。ご了承ください。
「お客様ごとのカスタマイズを施しての提供」とありますが、どのようなカスタマイズが可能ですか?
視聴画面・ログイン画面等への法人・団体・サイト名などの挿入、ユーザーログイン権限の基本設定、配信動画の解像度(サイズ)・ビットレートといった設定項目の初期構成は、基本的にお客様へのヒヤリングを元に実施します。その他、管理画面・視聴画面のデザイン(お客様から持ち込まれたデザインの反映を含む)、課金システムの導入、外部の各種データベースや課金・広告プラットフォームとの連携、DRM(著作権保護)の有無、SSL(暗号化通信)導入など、ご相談に応じます。
映像に字幕は入れられますか?
ソフトウェアによる字幕機能を現在開発中です。リリース時期は、開発完了次第、別途お知らせします。
副音声(2か国語音声)には対応していますか?
副音声機能は現在開発中です。リリース時期は、開発完了次第、別途お知らせします。
4K配信は可能ですか?
弊社のシステムは4K(Ultra HD/2160p)配信にも容易に対応できる構成となっており、実際に社内検証では4K映像での配信にも成功しておりますが、安定した視聴には高性能の動画再生支援環境が必要となる上、目下広く普及しているディスプレイ(外付けモニター、ノートPC画面)の大半が2K (1080p) 以内の対応という現状もあり、4K配信を快適に視聴可能な環境は限られ、時期尚早と考えております。弊社としての動作保証も難しいことから、システムとしての対外的販売は、現時点で想定しておりません。
こうした事情をご理解いただいた上で4K配信システム構築をご希望されるお客様は、別途ご相談ください。
※本ページに記載の商品名・サービス名は、一般に各社の商標です。