WideViewerアーキテクチャ
WideViewerは、IP-KVM装置を中継する構成もサポートしますので、古いUNIX系OSの場合や、直接ネットワークに接続することができない測定器などの場合でも、リモート端末の画面表示・操作アクセスも支援します。
※操作端末のブラウザ…IE11互換モードをサポートしていること
WideViewer構成例
WideViewerは仮想LANと仮想サーバをベースとしたシステム構成で開発されましたが、物理構成もサポートします。
WideViewerサーバー1台と操作端末750台、リモート端末1000台規模での稼働実績もあります。
WideViewerのネットワーク構成(標準例)
WideViewer画面イメージ
WideViewerはユーザーフレンドリーなGUI操作画面で作られていますので、利用者は直感的な操作でご利用いただけます。
画像:ユーザにアクセスが許可されたリモート端末のみが一覧表示される「遠隔操作」機能画面
画像:リモート端末へのアクセス手段のリストと端末共有者へのメッセージボタンが表示された画面
WideViewer通信セキュリティ
WideViewerサーバーと操作端末間は、Webブラウザの標準セキュリティ機能を使用しており、操作端末とリモート端末間の通信は、選択したそれぞれの(NSM,RDP,IP-KVM)サービスで採用されているセキュリティ機能を担保しています。
WideViewer通信セキュリティ
ルーティング(フィルタリング)制御
WideViewerシステムはリモート端末のシステムアカウントアクセスを集中管理するため、高いセキュリティ環境が求められます。そのため、ネットワーク的に独立したネットワーク環境での利用を推奨しています。
お客様のネットワーク環境に適合したWideViewerシステム用ネットワーク環境をご用意していただく必要があります。導入に際して、ネットワークデザイン・構築・構成変更等に不明点がある場合は、担当営業へお問い合わせください。弊社では、ネットワークデザインと構成に係るコンサルティングサービスも提供しております。
基本ルーディング(フィルタリング)制御
セキュリティを考慮し、下表に示す基本通信可否環境を推奨します。
ネットワーク間ルーティング | TCP/UDP (RDP/NSM/KVM) |
ICMP | SNMP |
---|---|---|---|
操作端末⇔お客様 | ×(遮断) | ×(遮断) | – |
操作端末⇒リモート端末 | 〇 | 〇 | – |
リモート端末⇒操作端末 | ×(遮断) | 〇 | – |
リモート端末⇒お客様 | △(一部可) | 〇 | × |
お客様⇒リモート端末 | △(一部可) | 〇 | 〇 |
WideViewer仕様
WideViewerの導入仕様は下表の通りです。
利用方法によって制約事項が緩和される場合もあります。詳しくは、担当営業へお問い合わせください。
WideViewerサーバー
サポート・動作条件 | 備考 | ||
---|---|---|---|
仮想OS | Oracle Linux7(64bit) | - | |
ESXi | v6.7以上 | WideViewerとOracle DBが載った仮想OSを提供 | |
サーバー | CPU数 | 8vCPU | – |
メモリ量 | 32GB | – | |
ディスク量 | 200GB | – | |
DB | Oracle Datevase 12c | WideViewerとOracle DBが載った仮想OSを提供 | |
WideViewer アプリケーション |
WideViewer Manager4.5 | 必須 | |
WideViewer 管理スクリプト |
WideViewer Manager v4.x対応 | WideViewerアプリケーションに含む |
操作端末
サポート・動作条件 | 備考 | ||
---|---|---|---|
OS | Windows10、Windows11 | - | |
IPアドレス | IPV4アドレス | 静的IPアドレスが必須 | |
ブラウザ | Internet Explorer11 | - | |
Microsoft Edge | - | ||
Cookie | 有効 | - | |
Java | 有効 | - | |
連携 | アプリケーション | NetSupport Manager Ver.12 | NSMを使用した接続の場合 |
Remote Desktop | RDPを使用した接続の場合 | ||
WideViewer Agent Software | v4.0以上 |
リモート端末
サポート・動作条件 | 備考 | ||
---|---|---|---|
OS/接続環境 | Windows10、Windows11 | RDPによる接続サポートされる環境 | |
NetSupport Manager | NSMがサポートするOS※1 | ||
Raritan KVM | Raritan機器がサポートするOS※2 | ||
連携 | アプリケーション | NetSupport Manager Ver.12 | NSMを使用した接続の場合 |
Remote Desktop | RDPを使用した接続の場合 | ||
ハードウェア | Raritan社※2 | サポート機器は問合せ | |
KVM-over-IP | |||
WideViewer Agent Software | 必須、4.0以上 | KSM/RDPを使用した接続の場合 | |
不要 | KVMを使用した接続の場合 |
用語とアイコン
WideViewerの一連のページでは以下の用語とアイコンを使用して、構成や仕様等についてご案内しています。
名称 | アイコン | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
WideViewerサーバー | 操作ログ・ユーザーアカウント・PC設定など各種情報を格納するデータベースを含む | WVは、DBを含む仮想サーバーで構築する | |
操作端末(管理者用) | WVシステム全権限を有するアカウント利用者が使用するWindows端末 | ‐ | |
操作端末(利用者用) | WideViewerを利用してリモート端末へアクセスする利用者が使用するWindows端末 | ブラウザで利用 | |
リモート端末 | WideViewerを経由してリモート接続される機器(物理PC/仮想PC) | ‐ | |
IP-KVM | KVM装置。キーボード・ビデオ・マウス(KVM)信号をIP化することでリモートアクセスが可能 | 専用のハードウェア機器 | |
NSM(※) | 遠隔操作ソフトウェア「NetSupport Manager」を示す。WideViewerでは標準ソフトウェアとして利用 | 離れた場所にある多数のパソコンやサーバーを管理者のパソコンで遠隔操作ができる | |
RDP | Remote Desk Top Protocolを用いてディスクトップ画面を転送 | クライアント端末の遠隔操作を行うことが可能 |
※株式会社ワイドテックは、NSM(NetSupport シリーズ)の販売代理店です。ソフトウェアの詳細はNetSupportシリーズWebサイトからご確認ください。