AI搭載SCADAで、
現場をもっと見える化
OVERVIEW
「X-SCADA AI」
概要
「X-SCADA AI」
とは
「X-SCADA AI」は「AI機能を内蔵したスマートファクトリー向けSCADA開発ツール」です。
製造、エネルギー、上下水道、農業、ビル管理など、現場の設備や装置から得られるデータをリアルタイムに監視・制御するシステムは、これまでSCADA(Supervisory Control and Data Acquisition/監視制御とデータ収集)と呼ばれてきました。一方、デジタル変革(DX)とインダストリー4.0の進展は、現場に対し「より多くのデバイスから、より多くのデータを、より柔軟に統合運用する」スマート化を要求しています。
「X-SCADA AI」は、SCADA本来の監視制御機能を標準搭載しながら、AIビジョン(YOLO物体検出・OCR等)、PowerPoint感覚で扱える画面エディタ、SVGシンボルライブラリ、JavaScript/Python拡張、ERP・MESとの直接連携機能を一つの開発ツールに統合した製品です。すべての工程のリアルタイムデータ収集と設備モニタリングによる「見える工場」の実現を、現場担当者が自ら構築できる設計となっています。
開発元は、産業オートメーション分野で実績を持つ韓国 XISOM Inc.(株式会社ザイソム/韓国大田)です。株式会社ワイドテックは、「X-SCADA AI」の日本市場における販売代理店として、ライセンス販売・導入支援・日本語サポートを提供します。当社の開発チームはXISOM社の研修を受講済みであり、現場の運用要件に即したカスタマイズ・運用相談まで日本語で対応可能です。
※本ページで使用している用語はこちらでご紹介しています。
「X-SCADA AI」
要素間アーキテクチャ
「X-SCADA AI」は、以下の二つの実行モジュールで構成されます。
「X-SCADA AI」Designer
監視画面・データ収集設定・AI Task・スクリプトを開発するエディタ環境
「X-SCADA AI」Viewer
開発したプロジェクトを現場で実行・操作するランタイム環境
DesignerでプロジェクトをビルドしViewerで実行する流れにより、開発環境と運用環境を分離できます。Viewerは現場PC上で動作するほか、HTML5標準による配信を通じてタブレットやスマートフォンからもアクセス可能で、現場巡回や遠隔監視に対応します。
現場側では、PLC・コントローラ・IoTセンサー・IP/USBカメラ等の各種デバイスと、産業用プロトコルで高速接続します。通信状態はCommunication Channel Statusで常時確認でき、接続障害の早期把握が可能です。
「X-SCADA AI」
の特長
現場のDX推進においては、「導入の早さ」「現場担当者でも扱えるツール性」「将来の拡張性」「セキュリティ・監査対応」が同時に求められます。「X-SCADA AI」は、これらをひとつの開発ツールで満たすことを設計思想としています。
PowerPoint感覚で作画できる開発エディタ
「X-SCADA AI」Designerの画面開発エディタは、PowerPointの編集・アニメーション操作感を取り込んでいます。オンライン シンボルライブラリからキーワード検索(ポンプ/バルブ/スイッチ/GIF等)で必要なシンボルをドラッグ&ドロップで配置でき、専任のSCADAエンジニアでなくとも、現場担当者ご自身が監視画面を作り込めます。
AIビジョン機能を標準内蔵
AI Task Managerを標準搭載し、AIモデルを画面・タグと連動して動作させることができます。
- YOLO(物体検出):カメラ画像中の対象物検出・カウント・領域(リージョン)判定
- YOLO Video:リアルタイム動画におけるオブジェクト追跡・検出
- OCR:計器値・ラベル文字の自動読み取り
- Vision Action Collection:ForLoop等の制御構文を用いた検出後処理ロジックの記述
外部AI基盤を別途構築することなく、SCADA画面と一体でAI判定結果を扱えます。
多数のデバイスと高速・多重通信
各種PLC、コントローラ、IoTセンサー、IP/USBカメラと産業用プロトコルで高速接続します。通信の多重化により現場の通信安定性を確保し、Communication Channel Status画面で各デバイスの接続状態をリアルタイム確認できます。
ERP/MESとの直接連携・現場完結型ロジック
「X-SCADA AI」から上位システム(ERP、MES)への連携が可能で、データ受け渡し用のミドルウェアを別途構築する必要がありません。シナリオ機能、JavaScript/Python統合、SQLite等のデータベース連携により、現場側で完結する小規模なERP/MES相当の業務ロジックも構築できます。
HTML5ベースのマルチデバイス対応
監視画面はHTML5標準で配信されるため、PC、タブレット、スマートフォン(Android/iOS)から、対応ブラウザがあればOSや機種を問わずアクセスできます。出張先や在宅環境からの現場状況確認、現場巡回時のタブレット運用に対応します。
監査・インシデント対応に資する記録機能
- アラーム履歴:発報・復旧・確認操作の履歴を保持
- スクリーン キャプチャー:アラーム発生時や条件成立時の画面を自動取得・保存
- トレンドチャート/トレンドビュー:タグの変化をリアルタイム/履歴で可視化
- 報告書出力:定型レポート、スケジュール出力
セキュリティ運用上の事後分析や、システム監査の際に必要となる記録を、現場側で取得・保存できます。
日本語サポート
ワイドテックの開発チームはXISOM社の研修を受講済みです。製品評価から導入後の運用相談まで、日本語で一貫したサポートを提供します。
「X-SCADA AI」
適用領域
「X-SCADA AI」は、スマートファクトリーをはじめとする幅広い現場で活用できます。製造現場における代表的なユースケースを以下に示します。
| 工程 | 解決する課題 | 「X-SCADA AI」による解決 |
|---|---|---|
| プレス工程 | 稼働状態・異常がリアルタイムに把握されず、生産効率の低下やロスタイムが発生 | 稼働状態・振動・温度データをリアルタイム監視し、異常検知時に即座に警告。予防保全の実現 |
| 溶接工程 | 工程管理不足による不良発生リスク | 溶接温度・電圧・電流データを収集し、AI分析で異常を早期検知。製品信頼性の向上 |
| 塗装工程 | 温度・湿度変化による品質低下リスク | 温度・湿度をリアルタイム監視し、最適環境を維持。一貫した塗装品質を確保 |
| 組立工程 | 部品不足や作業ミスによるライン停止 | 部品在庫と作業状況をリアルタイム表示。ライン稼働率の向上 |
| 検査工程 | 手作業記録によるデータ精度低下、品質問題のリスク | 検査データを自動収集・分析し、品質トレンドを提供。再発防止 |
| 物流・運送工程 | 部品供給の非効率による生産性低下 | 部品供給状況をリアルタイム監視。物流プロセスの最適化 |
スマートファクトリー以外にも、スマートグリッド、スマートウォーター、スマートファーム、スマートシティ等への適用が可能です。
「X-SCADA AI」
主な機能
構成要素
- 「X-SCADA AI」Designer:プロジェクト開発エディタ
- 「X-SCADA AI」Viewer:実行・運用環境
- AI Task Manager:AIモデル管理(YOLO/YOLO Video/OCR等)
- オンライン シンボルライブラリ:SVGシンボルのキーワード検索とリアルタイム取得
- Web/モバイル配信:HTML5標準による各種端末からの監視・操作
機能一覧
| 操作区分 | 機能 | 説明 |
|---|---|---|
| 開発画面 | PowerPoint互換エディタ | 編集・アニメーション・グルーピング等の直感的な作画 |
| オンライン シンボルライブラリ | SVGシンボルのキーワード検索・ドラッグ&ドロップ配置 | |
| スマートシンボル | 複数オブジェクトのグループ化と属性・動作の一括設定 | |
| ページ制御 | ポップアップページ・引数渡しによる画面遷移 | |
| ゲージ/スライド | SVG画像と連動した値表示・操作部品 | |
| データ収集 | マルチプロトコル通信 | PLC/コントローラ/IoTセンサー/カメラとの高速通信 |
| 通信多重化 | 通信経路の冗長化による安定性確保 | |
| 通信チャンネル状態表示 | デバイス接続状態のリアルタイム確認 | |
| タグ管理 | 多様なタグ種別 | デジタル/アナログ/文字列/バイト/グループタグ |
| 仮想/実タグ | 演算用タグと実デバイス連動タグの併用 | |
| データ管理 | データベース連携 | SQLite等DBへの直接照会・登録・削除・更新 |
| データエクスポート | CSV等への出力 | |
| チャート・レポート | 可視化チャートと帳票・スケジュール出力 | |
| トレンドチャート/トレンドビュー | リアルタイム・履歴のグラフ/表表示 | |
| YTトレンドチャート | 時間軸でのトレンド表示 | |
| AI機能 | YOLO物体検出 | カメラ画像中の対象物検出・追跡・領域判定 |
| YOLO Video | リアルタイム動画でのオブジェクト追跡 | |
| OCR | 計器値・ラベル文字の自動読み取り | |
| Vision Action Collection | ForLoop等による検出後処理ロジック | |
| アラーム・通報 | アラーム設定 | 条件・閾値ベースのアラーム発報 |
| アラーム履歴 | 発報・復旧・確認操作の履歴記録 | |
| スクリーン キャプチャー | アラーム時の画面自動取得と画像保存 | |
| 外部通報連携 | 急コール等との組み合わせによる電話一次通報(※) | |
| 拡張・統合 | JavaScript拡張 | ユーザーによる独自処理の実装 |
| Python統合 | Pythonコードのプロジェクト統合 | |
| シナリオ機能 | 現場完結型の業務ロジック構築 | |
| ERP/MES連携 | ミドルウェア不要での直接連携 | |
| マルチデバイス | HTML5配信 | PC・タブレット・スマートフォン対応 |
| ジェスチャー操作 | タッチによるズーム・パン操作 | |
| セキュリティ・運用 | ユーザー定義/セキュリティ | アクセス権限・操作権限の設定 |
| 冗長性 | 運用環境の冗長化対応 | |
| TreeView/Frame | 階層構造による情報整理 |
※外部通報連携は当社「急コール」との組み合わせソリューションとしてご提案いたします。
「X-SCADA AI」の導入・お見積り・PoCのご相談は、
ワイドテックまでお気軽にお問い合わせください。
「MONNIT」など当社の他製品と組み合わたソリューションもぜひご相談ください。
